メッキ専門用語
ゆずの実の表皮のような小さなくぼみのある塗膜の外観。
オレンジピールともいう。
orange peel
引用元:JIS 金属表面処理 2023
ゆず肌とは、塗装後に塗膜表面にできる微小な凸凹のことを
指す。
ゆずの皮のような見た目から、この名が付けられた。
ゆず肌は、主に以下の原因で発生する。
・塗料の粘度が高い
塗料の粘度が高いと、塗料が流動しにくくなり、表面が
波打ってゆず肌が発生しやすくなる。
・希釈溶剤の乾燥性が速い
希釈溶剤の乾燥性が速いと、塗料が表面で乾燥しやすくなり、
ゆず肌が発生しやすくなる。
・塗装距離が不適切
塗装距離が近すぎると、塗料が厚く塗り重ねられ、ゆず肌が
発生しやすくなる。
塗装距離が遠すぎると、塗料が十分に被塗物に密着せず、ゆず
肌が発生しやすくなる。
・塗装速度が速い
塗装速度が速いと、塗料が十分に流動し, 平滑な膜を形成する
前に乾燥し、ゆず肌が発生しやすくなる。
・被塗物の温度が高い
被塗物の温度が高いと、塗料が乾燥しやすくなり、ゆず肌が
発生しやすくなる。
・塗装ブースの湿度が高い
塗装ブースの湿度が高いと、塗料が乾燥しにくくなり、ゆず肌が
発生しやすくなる。