バフ研磨とは、布製またはその他の材料で作られた研磨輪(バフ)の周囲(表面)に種々の研磨剤などを付けて回転させて素材を研磨する方法のことです。
バフ研磨の対象は金属素材が中心で研磨をすることで、鏡面の光沢を出すことが出来ます。
バフ研磨の素材は弾性があり、様々な種類があるので目的の仕上がりに応じて使い分けします。
目次
ここでは、バフ研磨の特徴について説明していきます。バフ研磨の特徴は2つありますが、バフ研磨することで素材を鏡面にすること、均一にすること、汚れをとること、メッキ前後の磨きを目的としてます。 [1]
バフ研磨は他の研磨方法のように硬を使用せず弾性のある素材で磨き上げるため、表面をピカピカな光沢に仕上げることができます。バフの素材や研磨剤の種類を変えれば、様々な仕上がりも調整でき表面粗さもコントロールすることができます。
あまりにも深い傷の除去をすることはできませんが、擦り傷などの小さい傷などであれば除去することができます。メッキ前に傷を除去、メッキ後にバフ研磨する場合もあり光沢、滑り性を向上させる場合もあります。
バフの番手とは、バフの目の荒さをを表す数字のことを指します。
目の荒さが小さいほど、仕上がり状態が綺麗になります。
番手は「#○○」「○○番」などで表記され、数字が小さいほど目の荒さが荒くなることを意味します。
一般的には、荒い目でバフ研磨を始め、最終的には800番以上で仕上げていきます。
バフ研磨で使用する研磨剤には以下の種類があります。一般的には油脂材料を使用します。この材料には研磨成分が練りこまれて棒状に加工されているため、回転するバフの表面に塗りつけて使用します。
削る力が強いのは、青棒<白棒<赤棒の順番になります。
シリカが研磨剤の主成分のものが一般的で、酸化ケイ素を主成分にするトリポリの名称で市場に出回っています。粗磨きから中仕上げに適しています。
アルミナ(酸化アルミニウム)が研磨剤の主成分です。研磨力は青棒よりも強く、粒度(番手)もメーカーによって豊富なものが用意されています。中仕上げから仕上げに適しています。
酸化クロムが研磨剤の主成分で研磨力(削る力)は三種類の中で最も低いですが、仕上げに適しており、ステンレス等の鏡面仕上げ、メッキ加工後の仕上げに使用されてます。
バフ研磨の工程は以下のようになります。
油分除去→粗バフ→中間バフ→バフ仕上げ→鏡面仕上げ
自動車部品やホイール、バイク部品などのライト部分に使用されてます。
バフ研磨 | buffing |
---|
「メッキ」と「バフ研磨」は、一見まったく別物のように思われがちですが、実際には、両者は密接な関係にあります。光沢のあるメッキにするための素地研磨、滑り性の向上、メッキ前の素地調整、機械加工時の細かなキズやバリの除去、メッキ工程中の中間バフ研磨加工処理、メッキ後の寸法出し、面粗さのコントロール、仕上げ研磨をはじめとして、バフ研磨加工処理によって実現が可能な事項は数多くあります。高品質な機能メッキ製品を生み出す為には絶対に欠かせない工程がバフ研磨加工処理です。
クリックするとPDFファイルが開きます。
脚注