梨地(ナシジ)処理

梨地処理とは、金属表面などの素材に鉄・砂・ガラスなどの粒子を吹き付けて、表面を粗す方法です。

機械的または化学的に表面を荒らして仕上げる方法(JIS H 0400 電気メッキ用語)です。光沢梨地、半光沢梨地、無光沢梨地があります。加工法は、ワイヤブラシ法、サンドブラスト法、分散メッキ法などがあります。

一般的に無方向性の艶消し面に仕上げる方法をマット仕上げといい、方向性のある艶消し面に仕上げる方法をサテン仕上げといいます。

その後、メッキ処理を行いますと、梨地メッキ処理と呼ばれます。


他の呼び方
    ナシジ、ブラスト、ショット掛け、ショットブラスト、サンドブラスト、SB、ブラスト掛け、艶消し処理
    JIS Z 0310
    対応英語:
    shot brast , blasting

梨地(ナシジ)処理とは?

ウエットタイプ(水とメディアの混合)と、ドライタイプ(空気とメディアの混合)とがあり、空気圧を管理すること、メディアの選定が非常に大事になります。

どのような、面粗さに仕上げるのか。外観性や美観性はどうするのか。によって使い分けを行います。

また、メッキ前処理に梨地処理を行い、密着性の向上や面粗さ、外観性を求めている要求事項に対応させることが可能です。

  • ブラスト処理/梨地(ナシジ)処理
  • ブラスト処理/梨地(ナシジ)処理
  • ドライタイプの梨地(ナシジ)処理
  • ウエットタイプの梨地(ナシジ)処理

主な素材との加工相性

素材 評価
鋼・鉄 5 ★★★★★
鋳物 5 ★★★★★
5 ★★★★★
ステンレス 5 ★★★★★
アルミニウム 5 ★★★★★

どんなとき梨地(ナシジ)処理(ブラスト)をするか?

  1. 艶消しのメッキ処理を行いたい場合。
  2. 面粗度指定の要求がある場合。
  3. メッキ後、「すべり性」を向上させたい場合。

ブラスト処理/梨地(ナシジ)加工処理

各種メッキの艶消し後の画像

梨地処理に関するめっきQ&A

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