メッキQ&A


亜鉛メッキでウイスカが発生した場合の対処方法は?

すずメッキと同様に亜鉛メッキでもウイスカが発生し、
短絡事故を起こしたとの事例が最近増えてきております。

これはコンピュータのハウジング容器などにプリント配線板
などの電子部品を高密度に搭載する傾向が多くなったことと
関連し、ハウジング容器に施された亜鉛めっきからウイスカが
伸長して電子部品の金属部分と短絡するなどの事例があります。

ウイスカ発生の要因はまだ解明されておりませんが、メッキ皮膜
の内部応力が起因しているとの見方が有力です。

ウイスカの発生しやすい亜鉛メッキは、非シアンの亜鉛メッキ浴で
光沢が良いメッキに多く発生すると言われてます。

従って、ウイスカの発生を極力防止する対策としては、
次のような方法をとるとよいとされている。

①シアン化亜鉛メッキ浴を使用する
②光沢剤を控えめに使用する
③ウイスカの出にくいとされる光沢剤を使用する(市販品がある)
④亜鉛合金メッキを使用する
⑤メッキ後熱処理を行う(温度は200℃以下でなまし効果)

により内部応力を低減します。
但し、クロメート処理後に熱処理を行うと耐食性が著しく低下する
のでクロメート処理前に行うことが重要です。

参考文献 表面処理対策Q&A1000 産業技術サービスセンター

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