メッキQ&A
ニッケル中に硫黄を含んだものを熱処理するとぜい化するが、
ニッケル中にマンガンを加えるとぜい化を防ぐことが出来ます。
例えばニッケル電鋳でサッカリンのような応力減少剤を加えた
めっき浴を用いると、電鋳製品が200℃以上で使用されると結晶粒界に
析出した硫化ニッケルによってぜい化します。
このようなニッケル電鋳のぜい化を防ぐためにスルファミン酸ニッケル浴
にスルファミン酸マンガンを添加した電鋳めっき浴が開発されています。
マンガンと硫黄が結合するため硫化ニッケルの析出がありません。