メッキQ&A
下記にて文献からの抜粋した内容を記載します。
水素脆性を防ぐ方法の1つとしてアルカリ性除錆方法
が使用されている。アルカリ性除錆と酸性除錆を比較
してみると、アルカリ性除錆の長所は、
①アルカリ性のため有害物質の発生がない。
②酸性のようなオーバーピックリングの心配がない。
③水素の発生がきわめて少ないので水素脆性の心配が
ない。
④塗膜の汚れや錆が共存するような場合でも双方が容易
に除去出来る。
⑤除錆処理後の水洗、中和が簡単である。
などであるが次のような欠点もある。
①一般的に処理時間が長い。
②一般的に処理温度が高い。
③素地を侵さない代わりに微視的凹所に存在する錆が除去
しにくい。
錆、黒皮はアルカリには安定であるからこれを溶解させる
ためには錯塩化をはからなければならない。
参考文献 表面処理対策Q&A1000
産業技術サービスセンター