メッキQ&A
下記にて文献からの抜粋した内容を記載します。
光沢ニッケルメッキ上の金メッキを塩水噴霧試験をする
と、24時間でピンホールを通じて緑色の腐食を生成
させる。
一方、黄銅上にニッケルメッキした製品は、塩水噴霧
24時間でも緑色でも緑色の腐食が生じない。
これは、金とニッケルの電位差で局部電池反応により、
ニッケルの腐食が促進されるからである。
ニッケルメッキでも、
光沢ニッケル>半光沢ニッケル>無光沢ニッケル>無電解ニッケル
の順で電位の差が大きくなる。したがって、金と電位
の小さいパラジウムメッキをニッケルメッキ上に行う
ことにより、耐食性を向上させることができる。
金メッキの厚さを増すより、下地メッキを検討する方が効果的
である。
参考文献 めっきのトラブルシューティング
日刊工業新聞社