メッキQ&A
焼結合金や鋳鉄などに生じやすい不良です。
メッキ工程の最初に脱脂浴に浸漬するため、アルカリ性
脱脂液が素材の巣穴の中に入り込み、水洗しても残留します。
高温の無電解ニッケルメッキ液中でこれらがしみ出し、
黒い染みが発生します。
対策としては、工程の最初に品物を約50℃程度の綺麗な
お湯に浸漬して、次に浸漬脱脂を行います。
巣穴中や穴の部分にお湯を先に入れておくと、アルカリ脱脂液と
置き換わりません。
無電解ニッケルメッキ浴中でしみ出してきても不良になることは
軽減することが出来ます。