メッキQ&A
下記にて文献からの抜粋した内容を記載します。
シアン化亜鉛浴は、素材との密着性がよく、皮膜物性
が優れており、不良の少ないメッキ浴であるが、シアン
化合物を使用するため排水処理しやすい中濃度浴が多く
使用されている。
シアン化亜鉛浴の管理で最も重要な点は、M比と呼ばれる
金属亜鉛とシアン化ナトリウムの濃度比(M比)である。
M比が増加するとメッキ皮膜が緻密になるが、陰極電流
効率は低下する。亜鉛陽極で溶けやすくなるなどの問題
が出る。
夏季には、浴温が高くなりやすいので、若干M比を高く
する。中濃度浴(金属亜鉛20g/L)の場合、浴温21〜
27℃ではM比を2.3、浴温28〜32℃ではM比を2.5とする
のがよい。
参考文献 めっきのトラブルシューティング
日刊工業新聞社