メッキQ&A
下記にて文献からの抜粋を記載します。
ニッケルメッキの酸化皮膜は、メッキ後すぐはメッキの
密着性に問題はないが、徐々に酸化皮膜が厚くなり、
上層のメッキとの密着性が悪くなる。
特に、夏季には、滞留させている水洗水の温度が高く
なり、酸化皮膜が厚くなったものと推定出来る。
夏季には、冬季の半分の時間しか放置しないように
ニッケルメッキ後する、あるいは、滞留させる槽に
硫酸などを少し入れて酸性にするとよい。
ニッケルメッキ後の水洗槽を撹拌することにより、
同様の不良が生じる。
滞留槽の水をイオン交換水にすると、より短時間に
酸化皮膜が形成されやすくなる。これは、水洗水中に
含まれる塩化物イオンの影響である。
要するに、酸化皮膜が生成しやすい条件にしないことが
必要である。