メッキQ&A
水素脆性は、高炭素鋼や熱処理・冷間加工等で表面硬化
された鉄素材に発生しやすいです。
ただ、必要かどうかは原則としてお客様の判断となります。
除去方法として、メッキ後に加熱処理することにより吸蔵
された水素を放出させる処理(ベーキング)が行なわれます。
文献によれば、ISOの国際規格で
最大引張強さ1050MPa(107kgf/m㎡)以上の鉄製品に
ついて、190~220℃で8~24時間以上の熱処理をメッキ後
4時間以内に行なうよう規定されています。
しかし、電気亜鉛メッキ後にクロメート処理をする場合には
ベーキング温度を120℃以下にて行う必要がございます。