メッキQ&A
1909年にM.U.Shopが発明した方法で、溶けた金属微粒子を品物に
吹き付けて表面で固化させてコーティングする方法をいいます。
メタリコンはギリシア語またはラテン語をもとに日本で命名した
用語といわれ、外国では通用しません。
方法は・・・
①火炎溶射
②プラズマ溶射
③爆裂溶射
に大別されます。
①が最も多く行われ、材料の線または粉をガスと酸素の炎の中で溶かすか、
電気アークで溶かして品物に吹き付けます。
②は、漸増の傾向にありますが高融点金属、各種セラミックの溶射に適し、
アーク放電などで高温にした窒素ガスまたは窒素と水素混合ガスのプラズマ
を作り、この仲に材料を供給して品物に吹き付けます。
③は酸素、アセチレン混合ガスに着火して爆破させ、そのエネルギーを
一方向に集中させ、粉末とともに吹き付けます。
三方法とも溶射層は一般に多孔質です。品物表面との密着も
機械的な投びょう効果が大きい割合を占めているのであまりよくありませんが、
金属結合を増すような改良が進められています。
場所に限定されずにコーティングできる利点があり、大形構造物に適用できます。