メッキQ&A
装飾ニッケルークロムめっきは、単層、二層、三層が
あり、耐食性を向上させるために多層めっきが行われる。
二層ニッケルめっきは、まず半光沢あるいは無光沢ニッケルを
めっきして、その上層に光沢ニッケルめっきを付けるが、
三層ニッケルめっきは、二層ニッケルの中間に硫黄含有率の
高い数μm程度の薄い中間層のめっきをします。
この第三層の中間層のめっきをトリニッケルといいます。
耐食性は向上しますが、めっき工程が繁雑になります。
トリニッケル層は半光沢めっき層および光沢めっき層に
対して、自然電位が卑で、アノードとして働くので、素地方向への
腐食が抑えられ、孔食が起こりにくくなるため優れた耐食性が得られます。