メッキQ&A
硬質クロムメッキはピットや空洞を塞ぎません。
メッキする前にその問題を取り除くためのいくつかの追加的
作業が必要です。
硬質クロムメッキは、メッキされる表面を映し出す"鏡"となりうる
ので、正しい表面の前処理が行われていないとピットや擦り傷は
言うに及ばず、指紋さえも映し出されることがあります。
母材金属のピットや擦り傷、空洞等の欠陥は、メッキするための
適切な滑らかな表面を確保するために磨いて落とすか、欠陥部を
大きく開いて周りの金属と均一になるようにする処置が必要です。
硬質クロムメッキ業者は、一般的に研磨やピット除去後の最終的な
準備処理として、グリットブラスト若しくはガラスビーズの処理を
行います。
硬質クロムメッキ後の研削は、研削される表面の大きさや形状に
よる制限はあるものの一般的に行われていることです。
メッキ前の研削は表面の欠陥を除去、若しくは最低でも欠陥を
小さくするのに役立つかもしれません。
ニッケルクロムメッキ業者は、時々硫酸銅と光沢ニッケルの
下地メッキを用いることによりクロムメッキをする前の小さな
欠陥を塞ぎます。