メッキQ&A


硬質クロムメッキにより低摩擦、耐摩耗性の向上は可能か?

硬質クロムメッキは、低摩擦、耐摩耗性の優れた「メッキ法」として
普及している。
無電解ニッケルーリンメッキは、熱処理にてより未処理のものより
2倍のビッカース硬さHv1000程度で、耐摩耗性皮膜として精密部品への
用途が拡大している。

初期なじみ性、潤滑性の改善として鉛ーすず、鉛ーすずーアンチモン、
鉛ーインジュウムメッキ皮膜が用いられる。

ニッケル、クロム、銅メッキ皮膜中に酸化物、窒化物、炭化物等の
硬質物質粒子を分散した複合メッキは耐摩耗性改善に、黒鉛、フッ化
黒鉛二硫化モリブデン、窒化ボロンを分散した複合メッキ皮膜は、
潤滑性特性改善皮膜として関心が高まっている。

テフロン無電解ニッケルメッキのようにPTFEを分散させた複合皮膜は
メッキの無いものより摩耗が少なく、相手材摩耗をも制御する効果が
みられる。

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